ネット銀行、暗号資産

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最近増えてきた印鑑不要のネットバンキングですが、勿論印鑑の登録は必要ありません。

私が今相続の仕事をしていて一番困っているのが、正にそのインターネットバンキングとインターネット証券です。要は紙がないのです。
そうすると相続人の方が同じような趣味を持っていて、同じようにインターネットバンキングやインターネット証券会社と取引をしていれば、ご主人のパスワードもご存じで登録もされていますので画面を開くこともできるのですが、奥様にそういうご趣味がないと全く分からない場合があります。

従って、取引先が分かればそこに問合せをして残高証明や移動記録を取ることが出来ます。
とにかくペーパーが何もありませんので、5年間ほどの取引記録を出してもらい内容を確認する必要があるのです。
困るのは、その存在が分からないとどうしようもないということです。

今一番困るのは、暗号通貨、仮装通貨、今は「暗号資産」と言います。
何人か持っているお客様もいらっしゃいます。
暗号資産の取引所に預けてあれば、移動記録や残高証明を取得することが可能なのですが、そのままアプリにいれておくこともできるわけです。
そうするともう移動が分かりません。
毎日やり取りしているので、そういった場合は取引自体が分かりません。
その存在を外部の人が見つけられるのかといったらなかなか難しいと思います。
パスワードも二重になっているので、それがどこにあるかを相続人の方が知らないと困ります。

指紋認証の装置も必要になるかもしれないですが、被相続人の方が亡くなると引き出すことができません。
世の中から消滅してしまう資産になってしまう可能性があると思いますので、どこにどういうものがあるかを、暗証番号、IDパスワードなどは、全部記録をしておきエンディングノートのようなものに書いておいて、自分に何かあった時にはこれで換金してほしいということになるかと思います。

最近は、ネット銀行を使っている若い方が多くなってきているので不安です。
大手の都市銀行が通帳レスにするのは、取引銀行が分かれば確認はできるのでよいのですが、ネット銀行はもともと支店自体がありませんので、メールで照会するか電話をかけてもなかなか対応が出ないとういうケースもありましたので、とても大変です。