借入金について

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Debt
亡くなった被相続人が、不動産を買ったりアパートを建てたり、あるいは株を買うために資金が足りない場合、当然借金をする訳です。
その相手が金融機関のこともあれば、時には自分の同族会社からお金を借りることもあります。

以前私が経験したことですが、NTTの株を第1次は1人1株しか買えませんでしたが、第2次以降は何株でも買えました。第1次の時にひと儲けした人が第2次の時にかなりの数のNTTの株を買うというケースがあったのです。
その当時はバブルの時代でしたから、株を担保にして金融機関がお金を貸してくれたりすることがありました。
何かを買う、投資のために買うなど、借金というのは必ず何かと紐付いているのです。

車を買うためローンを組みました、自宅を買うため住宅ローン組みました、株を買いたいので土地を担保にノンバンクからお金を借りました、というように、借入金の使用目的というのは必ず一致しています。

例えば、目的がなくて借り入れするという話になると、もしかしたら意図的に借金したことにして相続税を減らすために借りたことにするというケースもあるのです。
以前も、借用書などを偽造して申告し、後で税務調査でバレたという新聞記事も見たことがあります。
当然、紐付いたものがあるのかどうか、買ったものが安くなっても高くなっても、必ず紐付きであるはずなのです。

先程お話したNTT株については、ご承知のように大暴落してしまいましたので、借金の返済のお金がなく、その方の場合、同族会社から足りない分をずっと借りていました。
そうすると、毎月、金融機関からの借金は少しずつ減っていきますが、それと同額以上の返済金額をまた同族会社から同じように借ります。株を売って返すことが出来ないのです。
そうすると、当初購入した元金に利息分を上乗せしたくらいのお金は、同族会社から借りていることになります。

実際相続となり税務調査となった時に、NTTの株の時価は1000万円ですが借入金は5000万円だという、このような極端に時価の差があるケースがありました。
金融機関以外に同族会社からもお金を借りていて、全部がNTT株の購入資金の返済金になっているわけです。

当初購入した時の借用書のコピーが残っていたので、それを提示したら、「こんなに高い金額で買っているのですね」と解釈されます。
バブルのピークの頃の話でしたから、当初借りた金額に金利を上乗せした分くらいの金額が現在の金融機関からの残債と、同族会社からの借入金とちょうど一致したわけです。
そうすると、「分かりました」と税務署は納得してくれました。

例えば、株で損したのは損したでいいのです。
何か女性関係や博打で使ったとか、それはそれで使途が判明すればいいのですが、何で使ったのか分からないと、そのお金がどこか別のところにあるのではないか、海外に送金して海外に預金としてあるのではないかと疑うわけです。
ましてや50万、100万の話ではありませんので、税務署の方は納得のいくまで調査をするという話になります。

例えば、3000万円が手元にあった場合、「3000万円で宝くじを買いました」と嘘を言ってしまったら、バレてしまうものなのでしょうか・・・?
宝くじを買ったのであれば、少なくとも、買った時に通帳から3000万円引き出し、みずほ銀行の方に何かしら窓口に渡したという記録は必ず残るのではないでしょうか?
3000万円買ったとして、仮に高額は当たらなくても、ある程度当たっているはずです。
100万円以上の場合には、口座に入金になります。

何年何月何日に宝くじをどこで買ったのですかとか聞かれた場合、道端で売っている宝くじのおばさんから3000万円分を買ったとは言えないと思います。
街の小屋のようなところで売っているのは、せいぜい何十万、多くても100万円くらいの話でしょう。
3000万円分買うのであれば、当然みずほ銀行の窓口で買っていると思うので、やはり不自然な嘘をついたら、それは多分分かると思うのです。
みずほ銀行の宝くじ売り場では、確かにその日に3000万円宝くじを買ったお客様がいらっしゃいましたとか、多分記録で残っていると思います。