財産の行方

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生前の趣味、例えば男性の場合は、博打や競馬競輪、パチンコが好きだった人などは、お金を散財しているケースがあります。
加えて博打関係か女性関係も挙げられます。

また、お酒などの飲食はどんなに贅沢してもたかが知れていますが、一晩で使うお金というと、例えばクラブなどで一晩に何十万円を使ったり、博打は金額が大きいと一晩で100万単位でなくなったりします。

そうするとお金があるようで実際はなかったりします。
また、長く病気療養などをした場合でも、かなりの金銭的な負担をしているわけですから、そのような方の場合はどういうことでお金を使い果たしたかということが分かります。

年間2,000万くらいのお給料を何十年も貰っているのに、蓋を開けたらわずか3,000万円しか残っていなかったとういうケースがありました。
その方はずっと奥様に生活費を渡していた残りを全部競馬競輪で使っていて、その競馬競輪の勝敗を事細かくノートに書いた記録もありましたので、そういう記録があると実際に競馬競輪で使ったという証拠になります。

競馬の場合に大量に売買する方は、口座取引をするのでわかりますが、趣味で現地に行って馬を見ながらどうのこうのという方はその場で自動販売機で買っている方がいますので、その場合は使ったという記録が残りません。
まさかハズレ馬券全部取っている方はいません。

亡くなった方の収入がたくさんあるにも関わらず財産が少ない場合には、無くなった理由が分かるような証拠があるかというと、やはりないということになります。

夫婦の場合にはお金が共有財産というわけではないのですが、夫のお金がいつの間にか奥様の口座に入り込んだりしていることはよくありますので、奥様がどうしてご主人が亡くなった時に何千万円までのお金を持っていたのか確認しておく必要があります。
そのお金のうち親からの相続財産もあればご主人からの本当の贈与財産もあれば、結婚する前に色々働いた財産もあります。

以前税務調査があった際に、奥様も結構預金をお持ちだったのですが、キャビンアテンダントとして働いていたことをお話ししたら、調査官は何も触れなくなってしまいました。
ところが、パートなどそれほど収入がないということになると、どうして何千万円もお金あるのかという話になります。
そういった過去の略歴や資産形成を、当然調査官は聞きながら言った通りの内容になっているかどうかの確認をします。