不動産ではなく負動産

平成29年8月12日の朝日新聞に「平成3年に1,300万円で購入した別荘地を平成29年3月に10万で売却、手数料や宣伝費で21万円支払い今回の取引だけで差し引きマイナス11万円」の記事が載った。

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相続の仕事をしていると売るに売れない親の実家の自宅・農地、バブルの時購入した別荘地で所在自体がわからなっているもの、管理されていない場所なので雑木が茂って境界もわからないもの、現地さえ見ないで購入した原野など 価値がないのに固定資産税評価額は高く相続税がかかってしまうものを数多く拝見する。

老後は別荘地でのんびり過ごし、家庭菜園で自給自足の生活は老後の夢かもしれないが実際は難しい。
リゾートマンションは維持費が高額で老後に別荘として支払うのはこれも厳しい。

リゾート会員権も過去多くの会社で購入し、個人でも持っているものを拝見したが、年会費倒れでほとんど利用していないか、年会費を支払わず利用できない方もいる。
ゴルフ会員権も、今ではネットなどで会員権をもっていなくても平日ならほとんどのゴルフ場でプレーが出来る。

子孫に財産を承継する場合困るもの、相続対策の名目で業者に買わされた借入金付きの高額不動産、売るに売れない遠隔地の不動産。
たいていは偽物の書画、絵画、骨とう品。