報酬以上の価値を感じてもらう

現在、事務所として力を入れている業務は何でしょうか。

元気だね通信
一つ目は、相続業務です。
事務所の取り組みの中で主要な柱となる業務をつくっていきたいと考え、専門的な分野で力を試そうと、十数年前から相続業務を始めました。当初は、知識もほとんどなかったため、1~2年かけてありとあらゆる相続のセミナーに参加し、ノウハウを取り入れていきました。平成13年は0件だった申告件数も、現在では年間30件までに拡大し、事務所の柱となっています。今後も、地元でナンバーワンを目指して取り組んでいこうと考えています。

二つ目は、マンション管理組合や、NPO法人、社団法人などの税務申告等、通常の法人よりも申告が面倒な業務も行っています。
特に最近は、マンションの管理組合の方からは、ホームページを見て、携帯電話基地局のアンテナ設置による収益についての問い合わせを頂きます。他の事務所にはないサービスや、嫌がるようなことでも積極的に行い、私共の事務所でしかできないサービスを提供する。
そのような形で、お客さまにメリットを感じていただきたいと思っています。

お客さまとコミュニケーションを取る際に、大切にしていることはどんなことですか?

相続に関しては、それぞれの相続人の方のお話を十分に聞くようにしています。
お客さまの中には、親子間や兄弟間で問題を抱えている方もいらっしゃいます。今までの苦労話をお聞きすることで、心に溜まっているものが解消し、前向きに歩き出していただけるのではないかと考えています。

最近では、相続の仕事でしか味わえない楽しみを感じるようになってきました。
それは、相続人の方と自身の年齢が近くなってきたからかもしれませんし、私自身も父親の相続を経験したことで、相続人の方のご苦労、大変さが理解できるようになり、お客さまの立場から見た視点で考えることができるようになったからかもしれません。

相続のお手伝いをされていて、どんな時にやりがいを感じますか?

お客さまに感謝をされた時です。
相続において、もめるところをもめなくてすんだ時や、うまく条件を整えた時に、「西山先生にお願いして良かった」と感謝され、報酬以上の価値を感じてもらえた時、やりがいを感じます。
新しく案件が入ってくると、また新しいお客さまに出会える、新しい案件に取り組めるという楽しさを感じるようになりました。きっとこれからも難問にぶつかり、悩むことがあるのだろうと考えつつも、新しいことに挑戦できるやりがいを感じます。

以前は、慣れない仕事をする時は気が重くなることも多くありました。
しかし、せっかく与えられたチャンスであり、この経験を通じて勉強し、学ぶことができる機会だと捉え、無駄な時間とならないよう取り組むようにしています。

現在、「パスポート制度」に加入していただいていますが、どのような場面でレガシィのCDをお聴きいただいているのでしょうか。

CDを聴くのは、主に車の移動中です。時間を活用し知識を習得しています。
現在、一般のお客さまに対するセミナー講師を務めていますが、税理士会の支部での研修会講師も行うことがあります。
同業者の前で話す時は、「専門家の中の専門家」でなければなりません。
以前「半年間、一つの事柄について集中して勉強すると、あなたも専門家になれる」というような言葉を聞いたことがあります。半年間、人の何倍かの量で勉強すれば、ある程度その道の専門家になれるという言葉を信じ、日々勉強に取り組んでいます。

最後に、今後の目標をお聞かせください。

今まで得た知識や経験、ノウハウにおいて、分け与えることができるものは分け与え、今の若い世代に引き継いでもらいたいと思います。
そのために、私自身は今後も努力を重ね、将来的な10年間の目標を達成するために仕事をしていきたいと考えています。


※記事は2014年12月1日のものです。